イエリの中川です。
お客様のお宅で、温度を調査したのでレポートします。
測定したのは、壁の表面温度をエコーで測定するマシーンです。
測定日は・・・平成29年8月11日 真夏日・超晴れ。
それがこちら!
たまにこのブログで出てくるやつです。
エアコンは1F 1台(10帖用)
2F 1台(6帖用)
の計2台を設置し、どちらも稼働しています。
家のサイズは35.5坪(約70帖)
これはLDKのダイニングの天井です。23.4℃。
夏の暑い空気は上へ上昇し、エアコンで冷やされた空気は下へ下降。
エアコン設定温度は見学会でしたので、低めに設定。
1F 22℃、2F 24℃です。
こちらはLDKのキッチンの床。
LDKが25帖、LDKに6帖の吹抜けがあり、
広がり的には2Fのフリースペース8帖と
合わせると40帖以上の空間ですが、
1台のみのエアコンで
23.3℃。
温度ムラがほとんどない。
場所によっての温度差が少ないのがイエリの家の特徴です。
こちらはキッチンの天井部。
23.2℃。
床との温度ムラがありません。
通常、頭寒足熱が良いのですが、
空気の温度移動で一般工法の住宅では
足元が冷えて、頭元が暑くなるのがふつう。
この家は上下の温度差が0.1℃で快適。
どんどん進みます。
こちらはLDKから見た吹抜け天井部。
一番暑い空気があがる場所です。
23.9℃。
床面と0.6~0.7℃の差しかありません。
こちらは、ファンを設置し、
逆回転で空気をかくはんさせているというのも
温度差が少ない要因です。
続いて2Fへ。
2Fは35帖を6帖用エアコン1台のみ稼働しています。
足りないんじゃないか?とよく言われますが
高気密・高断熱なので十分足ります。
こちらは2F 一番奥の寝室の収納
ウォークインクローゼットです。
23.5℃。
1Fとほとんど温度差がありません。
これが快適性に繋がります。
続いて、寝室の天井。
こちらは24.9℃。
やはりエアコンから一番奥の部屋の天井は
一番空気がこもってました。
それでも1Fの床面と最大1.5℃差。
暑さはまったく感じません。
このように、測定の結果では上下の最大温度差が1.5℃で
部屋間の温度差は1℃以内でした。
これを小さなエアコンがゆるゆるとしたパワーで働いて保っています。
ちなみに、翌日はもっと冷気が保温され、もっとエコに働きます。
すきまが少ないので、熱が逃げていかないからです。
変わった事をしているのではなく、大工さんが丁寧にすきまを埋めているからです。
光熱費が少なくて家計にもエコ。
温度差がないことは体への負担も少なく、体へもエコ。
現在、暮らされているお施主さまは2Fのエアコンのみを稼働されていらっしゃいました。
こんな8月の夏の日でも家で1台のみで十分すずしい。
測定するのは・・
家を建てる前のシミュレーションと、実際の暮らしが適合しているか知るためです。
私は「図現暮一致(ずげんぼいっち)」をモットーにしています。
図・・図面(シミュレーション)
現・・現場
暮・・暮らし
が一致してこそ、事前にシミュレーションをする意味があります。
一致しており、安心しました。
お施主さま、また冬に測定させてください。
ありがとうございました。
By 中川えり